
地球にやさしいノンフロン R12用クーラーガスCOLD12
1974年頃から、フロンガス(CFC)によるオゾン層破壊の危険性が指摘され、カーエアコンの冷媒についても、R12からR134aへの切り替えが進められましたが、R134aはオゾン層を破壊する事はないが、実は非常に強い地球温暖化ガスであることがわかりました。
そこで、HC(ハイドロカーボン)冷媒が、注目をされており、ヨーロッパ諸国ではすでにHC冷媒を多く使用し、環境問題先進国であるドイツでは家庭用冷蔵庫の約90%がHC冷媒となっており、日本でも最近、大手家電メーカーがHC冷媒を使用した「ノンフロン」冷蔵庫を打ち出しております。HC冷媒であれば、オゾン層を破壊する事もなければ、地球温暖化にもほとんど影響はありません。
ある程度はガスを大気中に漏出してしまうカーエアコンにとって、ハイドロカーボン100%(R600a+R290)のR12用クーラーガスCOLD12は、今すぐにでも代替できる最高の冷媒であり、実践的地球温暖化対策商品でもあり、また、冷却効果はR12と同様ですのでかなりの効果が期待されます。
COLD12の利点
使用上の注意
- 充填前の確認作業
- 火気厳禁 作業は火気のないところですること。
- 火災の恐れがあるので、リークチェックにトーチ式の検知機を使用しないこと。
- 作業前に必ず現状の冷え具合を確認すること。
- リークチェックに圧縮空気を使用しないこと。
- オイルの酸化、劣化の確認は市販のオイルチェッカーをご使用ください。
- 事故拡大防止のため、消火器を準備してください。
- 回収時に事故の恐れがある為、既存のガスと混合せず、全量入替してください。
- フロンの回収
- 自動車に充填されているガスを確認してください。
回収したガスを混合することは法律で禁止されています。 - R-12、R-134aの大気開放は禁止されていますので、やめてください。
- 自動車に充填されているガスを確認してください。
- 真空引き
オイルの補充をして下さい。
真空引きで約30ccのオイルが抜けます。- コンプレッサーの焼きつき防止
- R-12、R-134aの大気開放は禁止されていますので、やめてください。
※ 充填作業注意事項すべてのエアコンガス充填作業は必ず作業技術取得者が行ってください。
冷媒を入れすぎると冷えないので、入れすぎ(過充填)は禁止です。- ガスの缶は下向きにして充填すること。(サービス缶バルブを下向き)
- 缶が冷えて凍傷の恐れがあるので、軍手・保護手袋を使用すること。
- 充填作業 【充填量の目安】
R12の規定値×0.4
(例)800gの場合 … 800g×0.4=320g±50g
R134の規定値×0.45
(例)800gの場合 … 800g×0.45=360g±50g- 高圧側の充填圧力の目安は外気温度の30〜40%です。
外気温度30℃の時に高圧側圧力が10kg/cm2〜12kg/cm2
低圧側圧力は2kg/cm2 付近が適正です。 - 上記はあくまでも目安です。
基準圧力は車種によって違いますので詳細は整備要領書を参考にして下さい。 - COLD12を入れすぎると高圧側圧力が低下していく現象が出る場合があります。
バルブの目詰まり等ではありませんので、その場合はガスを抜いてください。 - サイトガラスの泡が連続して確認できたときが適正値となります。
泡が消えるまで入れると過充填となり、冷却効果が下がります。
- 高圧側の充填圧力の目安は外気温度の30〜40%です。
- 確認作業
- ガス漏れを確認して下さい。
- 高圧力・低圧力・外気温度・吹出し口温度を記録してください。